オーストラリア移住したももいろスワンのブログ

オーストラリア移住 英語 そして忘備録

日本の止まらない児童虐待 しつけの一環だったは通じる?オーストラリアの子育て事情

 

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子供を虐待から守る

オーストラリアで#しつけでたたいた#などの暴力は親であっても一切認められません

なぜ、日本は子どもをしつけでたたいたりすることを許すのか?

時々程度を議論している番組もありますが普通、先進国ではしつけで叩くはすべてバツです。

 

自分だったら叩かれて治るのか?

 

オーストラリアでは叩く行為は虐待でありしつけではないとはっきり言っています。

 

日本に帰って来たときにある意味カルチャーショックを受けました。

日本人の私が日本の文化に対してです。

 

子どもに言い聞かせるのに、体罰をしている場面があちらこちらであっていました。

 

オーストラリアに10年住んでいた間、記憶の中ではこのような場面はほとんど見たことありません。

 

日本でよくある親がイライラして、スーパーなどで頭ごなしに怒っている場面。

子どものスポーツチーム(野球やサッカーなど)で手を挙げたり怒鳴る監督やコーチ。

 

ある時の遠征先で出会った場面ですが、あるチームの監督が私たちの試合の後ろですごい勢いで子供たちを怒っていました。 

 

私たちの試合前からその試合が終わるまでその怒りは続いていました。

はい、2時間以上続いていました。

 

怒っている相手は監督自身のチームの小学生です。

子どもに言い聞かせてるつもりでしょうが、そのチームが試合に負けて、永遠と叱咤を繰り返し2時間ほど炎天下で怒っている…

 

失敗した子に対して執着して攻め続ける…お前のせいで、お前がそうしたから負けたんだ!!と繰り返し言い続けている。

 

しばらくあきれてみていましたがそのチームの父兄たちは黙って後ろ側でうなだれて聞いていました。だれも止める気配はありません。当然です、お世話になっているから言えないのでしょう。ただただ子供たちが不びんでなりませんでした。

 

恐らく数分経ったら子供たちも一体何を怒られているかわからなくなっているでしょうね。

 

こんな状態をされ続けたら子供はどう思うでしょうか?

恐らく、次にはもっと固くなって失敗を繰り返す。そんな予想をしてしまいます。

 

それにしても言い方にも工夫が必要ではないかと思います。

 

オーストラリアではコーチに携わるにはコーチングの授業を受けなければなりません。

そもそも子供は叱られるより褒められた方が伸びるということも知らない人がコーチをやるべきではないのかなと思いますが…。

 

 親は周りで聞きながら何にも言えずにだまっている。

 

普通に日本でよくある場面です。ちょっとおかしくない?と思っても監督には何にも言えません。

 

我が家の息子は日本に帰国し野球チームの見学に行ったとき、監督が頭ごなしに怒っている場面に遭遇しました。

 

私は「あちゃ~」と思いましたがこれは日本では普通だったわ…と思い、ふと見ると息子は大きな柱にへばりついて動こうとしません…

 

遥か遠いオーストラリアの地から引越しをしてきた小学生の3年生の身にとって生まれて初めて見る大人が子供を怒りつけている場面だったのです。

さぞかしびっくりしたと思います。もしオーストラリアでそんな場面に出くわしたらその場から我が子を連れだすか見せないようにするぐらいの配慮をするでしょう。

 

もちろん危険なことなどしたときはとっさに大きい声を出す場合もありますがあの年齢層にオーストラリアであの監督の様な怒り方をしている人に出会ったことは一度もありませんでした。

 

叱っている場面では子供の目線に親が低くなり何がダメだったかを子供に聞いて、諭すように注意をする。

 

これが一般的な注意の仕方でした。

こんなところで文化の違いを感じましたがそんな日本文化は変えていってほしいと思います。

結局野球には何だかんだ言いながら入部したのですがその時子供はどう感じていたのでしょうか?

 

入ってから何気に先輩お母さんたちと会話して監督のあの怒り方気になるんですって言いました。

だって叩いたり蹴ったりするんですもん。それをお母さんたちは見てるだけなんですから。そしたら帰ってきたセリフが『嫌だったらやめていいのよ~!』って…終了~。

 

確かに我がチームの監督さんはいい方でした。一生けん命子どもたちのことを考えてくださっていました。がしかし怒ると時々手足が出ていました。小学生の子供に対してです。

 

また、試合に行くとき皆で乗り合わせて車に乗って遠征するのですが監督車になるとヘビースモーカーの監督の車は煙もくもくなんです。

 

帰ってくるときには小学生がヤニのにおいにまみれているんですよ。当然私は何とかならないか尋ねましたが、善意で車に乗せてもらっているから仕方ないと言われました。

 

オーストラリアの私が住んでいた地域では12歳以下の子どもが乗っている場合、たばこは禁止なんですよ。これは虐待にあたるそうです。

 

どうです?この徹底ぶり。

弱い立場の子どもなどをいかに守っていくか、法律が細かく定められているんです。だから言わなくても大人はきちんと守るわけです。

守っていなければ注意が出来るんです。違反ですよと。

 

私はある議員さんにこの件をお話ししました。

 

数日たって帰ってきた言葉が

『チーム内の父母会で解決してください』

いくつかの組織にあたってくださったみたいでしたが解決策はないとのこと。というかそんなことは自分たちの中で解決してと言われてるようでした。

 

また、コーチに対してものを言える組織がないのが現状のようでした。

 

オーストラリアでは子どもたちに、たとえボランティアであっても指導したりする状況になる人はコーチングを学ばないと基本いけないそうです。

 

だからルールがあって、守らないと指導出来ないわけです。

先ほどの様な『善意でやってもらっているから言えない』は無いわけです。

 

親が守ってあげなければ誰が守るの?

子どもが虐待されていて注意も出来ない、いいと思わないけどお世話になっているから。どこまでだったらやめてくださいよと言うのでしょうか?

 

児童虐待防止法などありますがオーストラリアのように細かく設定するのもアリではないでしょうか?

 

親がよく言う『しつけの一環だった』はもう通じないはず。

 

まだまだあちこちの教育現場で部活の顧問の先生など問題が次々に出ていますね。

あなたのまわりは大丈夫ですか?

 

これだけグローバルになった今、海外に出たとき知らないと法律に引っかかるかもしれません。

 

まずは子供たちがのびのび生活できる世の中になってほしいです。